1985-06-18 第102回国会 参議院 外務委員会 第17号
言うまでもなく対ソ世界戦略の一環としての抑止力という認識が根底にあります。それを担うものが五九中業である。もし我が国が専守防衛とかこういうさまざまな防衛政策の骨格を乗り越えて戦略的戦力の整備を真に目指すならばそれは合意を突き崩すと私は考えていますが、外務大臣どうお考えですか。
言うまでもなく対ソ世界戦略の一環としての抑止力という認識が根底にあります。それを担うものが五九中業である。もし我が国が専守防衛とかこういうさまざまな防衛政策の骨格を乗り越えて戦略的戦力の整備を真に目指すならばそれは合意を突き崩すと私は考えていますが、外務大臣どうお考えですか。
すなわち、我が国が対ソ世界戦略の一翼を担う姿勢を一段と明確にしたような印象を受けましたが、西側の結束の重要性を強調される中曽根総理の真意は一体どこにあったのでございましょうか。 また今回、SDIについて玉虫色の合意にとどまった最大の理由は、フランスの反対にあったことは周知のとおりであります。
その基本となる防衛政策の枠組み、原則等、アメリカを中心にした対ソ世界戦略というものの戦略の実態等を守っていると錯覚している、あるいは思い込んでいる建前としての防衛政策との乖離が急速に甚だしくなっている。この実態を見て国民の皆さんの不安もまた増幅されているわけであります。したがって、あらゆる意味で私は防衛政策、我が国の安全保障政策は重大な転換期にある。
ところが、対ソ世界戦略というものが牢固としてシステマティックに展開し組まれておって、積み上げられていて、そのあるパーツを担っているのが日本のシーレーン防衛であるというのは、これまた一つの軍事常識である。角度を変えればそうですよ。じゃ岡崎さんの認識の中では、アメリカの対ソ世界戦略というものの全体の中での日本のシーレーン防衛というのはどういう位置づけになりますか。
それを言うのは何かといったら、アメリカの対ソ世界戦略の中から、できるだけ自分の国でやってくださいよということなんで、アメリカの戦略自体としては、そういう構想の中で日本というものあるいは同盟国の軍事力というもの、それを世界戦略遂行上の補完物として考えておるということは、私はこれは否定できない問題だと思うのです。
しかし、対ソ世界戦略においては、アメリカはやはり同盟国の力というもの、例えば日本の軍事力というものを補完的なものとして考えておるということの位置づけになるでしょうが。そうじゃありませんか。
○矢山委員 余りくだくだしく言葉を多く言う必要はないので、簡単に言うなら、アメリカの防衛力というものの考え方は、それが防衛的であるとか抑止的であるとかということは抜きにして、要するに、ソ連を標的にした、いわば対ソ世界戦略である、こういうことに一言にしたら言えるんじゃないかと私は思うのです。そのとおりでしょう。余り言葉をあれこれ言わないで、簡単に言ってください。
臨調の言う国際社会への積極的貢献とは、基本的には米国を中心とする対ソ世界戦略への協力のための同盟の強化であることは明らかであります。そして、防衛大綱の実施、国防会議の活性化を提言しているのであります。
自分が対ソ世界戦略上打ち出しておるアジア・太平洋地域における重要なその作戦行動に対して、積極的に踏み込んで協力してくれる態勢を中曽根総理がみずから表明してくれたというので喜んだのだろうと私は思うのです。 それはそれとして、三海峡封鎖あるいは四海峡封鎖ということが盛んに言われるのですが、その海峡封鎖ということを日本がやる事態というのは一体どういう事態なんだろうかと思うのです。
シーレーン防衛の日米共同研究をやるに当たっては、日本側としてどういう基本的な態度で研究をしたいということははっきりさせておかなければ、現在のアメリカの考えておる対ソ世界戦略との絡みでとんでもない方向に行くおそれがあると思うのですが、そういう点は明確にして共同研究に入るわけですか。
私の考え方について、あるいは御異論のあるところもあるかもしれませんが、基本的には私はそうだと思いますので、今後アメリカの対ソ世界戦略の中にまるごと取り込まれて東西対立を激化させたり、南北問題の解決に障害を引き起こしたり、南々対立を激化させて、世界の不安、緊張を増大させるようなことは絶対になさらないようにということを希望いたしまして、私の質疑を終わらせていただきます。
私は、最近のイラン、アフガニスタン問題にいたしましても、それらの背景には、アメリカがベトナム戦後一度自国内に戻ったものの、ここ二、三年産軍複合体の突き上げによって、再び積極的に世界の同盟者を再編成しつつ、対ソ世界戦略の前面に立つという舞い戻り傾向に動いており、他方、それに脅威を感ずるソ連の過剰なまでの反応が示されたことを感ずるのであります。